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リノベーションという言葉を聞いたことがありますか?リフォームとリノベーション、この2つの似た言葉の違いはどこにあるのでしょうか?どちらも物理的には改修を行うことに違いはありませんが、リフォームの対象が表面的であるのに対して、リノベーションは物理的な改修に留まらず、空間の質、生活の質そのものを対象としているという点が大きな違いだと思います。

スクラップアンドビルドへの反省、老朽化したマンションの建替問題、住宅の需給バランス、ゴミ問題などの社会的な状況からも、リノベーション案件が増えることは間違いありません。リノベーション住宅に住むこと自体が社会に対する“カッコイイ”主張として認識されていくでしょう。

リノベーションの重要なポイントは、現状にとらわれず、できるだけスケルトンの状態から自由に発想することです。そして、残したい記憶なり空間、素材を活かすことで、空間に時間的な深みも加わり、新築物件よりも魅力のある住空間を生み出すことができます。

ここで、自由な発想によるリノベーション物件をご紹介します。

これは賃貸ワンルーム5住戸と共用廊下を住宅としてリフォームして利用していた物件を、新たに隣の賃貸事務所部分も含めて住宅へとリノベーションした物件です。
< before >
< after >

改修前は、 玄関が暗く圧迫感のある空間となっており、住戸全体に与える印象にも悪影響を与えていました。またワンルーム5住戸部分に手を加えて住宅としていたため、動線が煩雑で入組んだ狭い空間の集積でした。
そこで、大きなエントランスホールを設けて動線を整理すると共に、テラスと連続した浴室を屋内テラスとして、ホールへ光を導く配置としました。

住宅の中心にホールと浴室を据えるという自由な発想で快適な住空間へとリノベーションしました。

自由な発想と過去の継承により、豊かなリノベーションが可能だと思います。

写真提供・text 石井秀樹建築設計事務所(神奈川県川崎市)  / 掲載の記事、写真の無断転載を禁じます。
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